
「未経験からシステムエンジニアに転職したいけれど、本当に自分でもなれるのだろうか…」
キャリアチェンジを考えるとき、こんな不安を抱える方は少なくありません。特にIT業界は専門的なスキルが求められるイメージが強く、一歩を踏み出すのをためらってしまうこともあるでしょう。
しかし、結論から言えば、未経験からでもシステムエンジニアへの転職は十分に可能です。実際に、異業種から転職し、現在第一線で活躍しているエンジニアは数多く存在します。
この記事では、「シゴトのスベテ。」編集部がIT業界の実際の求人100件を調査した結果に基づき、転職を成功させるための全ステップを、プロの転職エージェントの視点から詳しく解説します。
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目次
未経験からシステムエンジニアに転職できる?【求人100件の調査結果】
「シゴトのスベテ。」編集部では、IT業界の求人100件を対象に、未経験者の応募がどれくらい可能なのかを調査しました。
このグラフは、調査対象の求人100件における「未経験者歓迎」と「経験者のみ」の割合を示したものです。
調査の結果、全体の76%にあたる76件の求人が「未経験者歓迎」であることが分かりました。このデータは、多くの企業が未経験者のポテンシャルに期待し、積極的に採用しようとしていることの明確な証拠と言えます。
IT人材の不足を背景に、企業は経験者だけでなく、異業種での経験や学習意欲の高い未経験者を新しい戦力として求めています。
調査期間 | 2025年9月 |
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調査対象 | マイナビ転職の正社員向け求人 |
件数 | 100件 |
地域 | 指定なし |
未経験者に求められる要件・歓迎されるスキル
「未経験者歓迎」の求人が多いことは分かりましたが、企業は具体的にどのような人材を求めているのでしょうか。ここでは、求人調査の結果から見えてきた、未経験者に求められる要件と、あると有利になるスキルや資格について解説します。
未経験からシステムエンジニアへの転職で求められる要件TOP3
未経験者の採用において、企業が最も重視するのは「ポテンシャル」です。求人データを分析した結果、特に以下の3つの要件が重要視されていることが明らかになりました。
学習意欲・ポテンシャル | 30件 |
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コミュニケーション能力・協調性 | 21件 |
IT分野での実務経験 | 15件 |
学習意欲やポテンシャルが最も重視され、次いでコミュニケーション能力が求められる傾向にあります。また、必須ではないものの、何らかの形でIT分野での実務経験があると評価されやすいこともわかります。
未経験からシステムエンジニアへの転職で歓迎されやすいスキル・資格
必須要件ではありませんが、特定のプログラミング言語スキルがあると、選考で有利になることがあります。編集部の調査では、以下の言語が特に歓迎される傾向にありました。
Java | 82件 |
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Python | 80件 |
PHP | 80件 |
Ruby | 79件 |
C# | 77件 |
この結果から、JavaやPython、PHPといった汎用性の高い言語の基礎を学んでおくと、応募できる求人の幅が広がることがわかります。また、言語スキル以外にも、以下のような資格や経験があるとさらに有利になります。
その他の歓迎されやすいスキル・資格の例
- 基本情報技術者試験
- ITパスポート
- 前職でのマネジメント経験やリーダー経験
これらのスキルや資格は、あなたの学習意欲や適性を客観的にアピールする材料となります。特に「基本情報技術者試験」は、ITの基礎知識を体系的に学べるため、未経験者には非常におすすめの資格です。
システムエンジニア転職の年齢制限は?目安は30代前半まで
未経験からシステムエンジニアへの転職は30代前半までが有利な目安と言えます。法律上の年齢制限はありませんが、多くの企業が若年層の採用を重視しているため、年齢が上がるほど選択肢が少なくなるのが実情です。
ここでは、なぜそのように言われるのか、実際の求人データから見える企業の採用戦略を交えて具体的に解説していきます。
なぜ「30代前半まで」が目安と言われるのか
「シゴトのスベテ。」編集部が実際の求人情報を調査したところ、未経験者採用においては「若年層の長期キャリア形成を図るため」という理由を明記し、応募可能な年齢を「29歳以下」「30歳以下」のように設定している企業が多数存在しました。これには、企業側の明確な採用戦略があります。
企業が若年層を歓迎する主な理由
- 育成コストと将来性
未経験者の育成には時間とコストがかかります。長期的に活躍してもらうことで、その投資を回収できると考えるため、ポテンシャルの高い若年層が好まれる傾向にあります。 - 組織の年齢構成
指導役となる現場の社員よりも年上の部下を持つことに、やりにくさを感じる管理職がいるのも事実です。スムーズな指導体制を維持するため、組織の年齢バランスを考慮する場合があります。 - 技術への順応性
IT業界は技術の進化が非常に速く、常に新しい知識を吸収し続ける必要があります。一般的に、若年層の方が新しい技術への順応性が高いと期待されがちです。
これらの理由から、多くの企業がポテンシャル採用の対象を30代前半までと設定しており、これが「目安」と言われる背景です。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、すべての企業に当てはまるわけではありません。
30代後半以降の転職で重要になること
35歳を過ぎて未経験からシステムエンジニアを目指す場合、20代と同じ土俵で戦うのは得策ではありません。企業側が年齢に対して抱く懸念を払拭し、「それでも採用したい」と思わせるだけの付加価値をアピールする必要があります。
具体的には、これまでの職務経験で培ったマネジメントスキルや、特定の業界知識、高いレベルでの課題解決能力などです。これらのポータブルスキルとITスキルを掛け合わせることで、若手にはない独自の価値を提供できるかが、転職成功のカギとなります。
未経験者が後悔しないための優良IT企業の見分け方
未経験からの転職で最も重要なのが「最初の1社」をどう選ぶかです。入社後の環境が、あなたのエンジニアとしてのキャリアの土台を大きく左右します。
特に未経験者を積極的に採用している企業の中には、残念ながら教育体制が整っていない、いわゆる「ブラック企業」も存在するため、企業を見極める目を持つことが不可欠です。
ここでは、未経験者が安心して成長できる「優良企業」を見極めるための、具体的な5つのチェックポイントをご紹介します。求人情報や面接の場で、ぜひ確認してみてください。
優良企業を見分けるチェックリスト
- 研修制度の内容が具体的か
「充実した研修」という曖昧な言葉だけでなく、「3ヶ月間のJava研修で模擬プロジェクト開発まで実施」「資格取得支援制度(受験費用・書籍代補助など)」のように、具体的な期間や内容が明記されているかを確認しましょう。 - 未経験入社の先輩のキャリアパス事例があるか
面接の場で、「未経験で入社された方は、現在どのようなプロジェクトで活躍されていますか?」と質問してみましょう。具体的なキャリアステップを示せる企業は、育成のノウハウが蓄積されている可能性が高いです。 - チームでの開発体制が基本か
未経験者が一人で客先に派遣されるような環境は、質問や相談がしにくく、成長が難しい場合があります。「必ずチーム単位で配属します」と明言している企業の方が、サポートを受けやすく安心です。 - 残業時間や離職率のデータを公開しているか
働きやすさに関するデータを透明性をもって公開している企業は、従業員を大切にする文化があると考えられます。平均残業時間が月20時間以内、離職率が10%未満などが一つの目安になります。 - 会社の事業内容や開発実績が明確か
どのような技術を使い、どのような顧客のシステムを作っているのか、具体的な開発実績が公開されているかを確認しましょう。事業内容が明確な企業は、将来のキャリアプランも描きやすくなります。
これらのポイントを確認することで、入社後のミスマッチを大幅に減らすことができます。もし自分一人での判断に不安がある場合は、IT業界に詳しい転職エージェントなど、第三者の客観的な意見を聞くことも有効な手段です。
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システムエンジニアの就職先は?IT企業の3つの種類を解説
「優良企業」を見極める視点に加えて、IT業界にどのような種類の企業が存在するかを知っておくと、より自分に合った会社を見つけやすくなります。
システムエンジニアが活躍する主なフィールドは、「SIer」「SES」「自社開発」の3つに分類されます。それぞれの特徴を理解し、キャリアプランの参考にしてください。
SIer(エスアイヤー):大規模なシステム開発を担う
SIerは「System Integrator(システムインテグレーター)」の略で、顧客企業から依頼を受けて、システムの企画から開発、運用までを一貫して請け負う会社です。
金融機関や官公庁などの社会インフラとなる大規模なシステム開発に携わる機会が多いのが特徴です。
SIerはこんな人におすすめ
- 安定した環境で働きたい
- 大規模で社会貢献性の高い仕事がしたい
- 充実した研修制度のもとで成長したい
新卒採用も多く、未経験者向けの研修制度が充実している傾向にあります。一方で、プロジェクトの規模が大きいため、開発工程の一部だけを担当することも多く、幅広い技術を短期間で身につけたい場合には、少し物足りなさを感じる可能性もあります。
SES(エスイーエス):多様な現場で経験を積む
SESは「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略です。クライアント企業にエンジニアの技術力を提供する契約形態で、エンジニアはクライアント先のオフィスに常駐して開発業務を行います。
SESはこんな人におすすめ
- 色々な業界のプロジェクトを経験したい
- 幅広い技術や知識をスピーディーに身につけたい
- まずは実務経験を積むことを最優先したい
未経験者向けの案件も比較的多く、多様な開発現場を経験できるのが最大のメリットです。ただし、案件によって職場環境や人間関係が大きく変わるため、柔軟な対応力が求められます。入社前に、エンジニアのキャリアを考慮した案件を紹介してくれる会社かどうかを見極めることが重要です。
自社開発:自社サービスを企画・開発する
自社開発企業は、独自のWebサービスやソフトウェア、アプリケーションなどを企画・開発し、自社で運営している会社です。普段私たちが利用するSNSやECサイト、ゲームアプリなどを開発している企業がこれにあたります。
自社開発はこんな人におすすめ
- 自分が作ったサービスを世の中に届けたい
- 企画段階から開発に深く関わりたい
- 最新の技術トレンドを積極的に学びたい
自社サービスへの貢献が直接的なやりがいにつながるのが魅力です。一方で、高い技術力や即戦力を求められることが多く、未経験者の採用ハードルは他の2つに比べて高い傾向にあります。
まずはSIerやSESで経験を積み、スキルを磨いてから自社開発企業へ転職する、というキャリアパスも一般的です。
未経験から転職を成功させるための具体的な4ステップ
ここまでの情報を読んで、システムエンジニアへの転職に挑戦してみたいと感じた方も多いでしょう。ここでは、実際に行動を起こすための具体的なロードマップを4つのステップに分けて解説します。
一つずつ着実に進めることで、未経験からの転職成功に大きく近づきます。
Step1: 学習計画を立て、プログラミングに触れる
まず最初に行うべきは、プログラミング学習です。実際にコードに触れることで、自身の適性を見極めると同時に、企業に対して「本気でエンジニアになりたい」という学習意欲をアピールする材料になります。まずは1日1〜2時間、3ヶ月程度を目安に学習計画を立ててみましょう。
おすすめの学習方法
- オンライン学習サイト
Progateやドットインストールなど、初心者向けのサービスが充実しています。まずは無料で始められる範囲で、HTMLやCSS、JavaScript、歓迎されやすいJavaやPythonなどに触れてみるのがおすすめです。 - プログラミングスクール
費用はかかりますが、体系的なカリキュラムとメンターのサポートを受けながら効率的に学習を進められます。転職支援がセットになっているスクールも多くあります。
大切なのは、完璧を目指すことよりも、まずは学習を始めてみることです。
Step2: スキルを証明するポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、あなたのスキルを証明するための「作品集」です。学習した内容をアピールする客観的な証拠となり、特に実務経験のない未経験者にとっては強力な武器になります。
オリジナルのWebサイトや簡単なWebアプリケーションなど、学んだ技術を使って何か一つ形にしてみましょう。
高度なものである必要はありません。「自分で調べて、これだけのものを作れる」という事実が、採用担当者に対する主体性や問題解決能力のアピールにつながります。
Step3: 応募書類でポテンシャルをアピールする
職務経歴書では、ITスキルがないことを嘆くのではなく、これまでの社会人経験で培った「ポータブルスキル」をアピールしましょう。
例えば、営業職であれば「顧客折衝で培ったコミュニケーション能力」、事務職であれば「業務改善を行った課題解決能力」などが、システムエンジニアの仕事にも活かせます。
志望動機では、「なぜIT業界で、システムエンジニアなのか」「なぜこの会社で働きたいのか」を、自身の学習経験と結びつけて具体的に記述することが重要です。あなたの熱意と将来性を伝えましょう。
Step4: 面接では「将来性」と「学習意欲」を伝える
企業が未経験者に期待するのは、現時点でのスキルよりも「入社後にどれだけ成長してくれるか」という将来性です。
面接では、これまでの学習過程や作成したポートフォリオについて、自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。苦労した点や、それをどう乗り越えたかを話せると、より評価が高まります。
また、「逆質問」は学習意欲を示す絶好の機会です。「未経験で入社された方は、どのような研修を受けられていますか」「現場で活躍するために、入社前に勉強しておくべきことはありますか」といった質問をすることで、入社後の活躍を見据えていることをアピールできます。
システムエンジニアになった後のキャリアパス
システムエンジニアへの転職はゴールではなく、ITプロフェッショナルとしてのキャリアのスタートです。実務経験を積んだ後には、あなたの興味や適性に応じて、多様なキャリアパスが広がっています。
ここでは、代表的な2つのキャリアパスと、その他の選択肢についてご紹介します。
技術を極める「スペシャリスト」の道
特定の技術分野における専門性を高め、技術のエキスパートとして活躍するキャリアパスです。チームの技術的な課題を解決したり、最新技術を導入してサービスの品質を向上させたりと、技術力で組織に貢献します。
具体的な職種としては、ITスペシャリストやテックリード、システムの全体設計を担うアーキテクトなどがあります。
スペシャリストはこんな人におすすめ
- 一つの技術を深く探求するのが好き
- 手を動かしてものづくりを続けたい
- 最新の技術トレンドを追いかけることにやりがいを感じる
常に新しい技術を学び続ける探究心と、複雑な問題を技術で解決する能力が求められます。
チームを導く「マネジメント」の道
プロジェクト全体を管理し、チームを成功に導く役割を担うキャリアパスです。開発の現場で経験を積んだ後、プロジェクトリーダー(PL)を経て、より大きな責任を持つプロジェクトマネージャー(PM)へとステップアップしていくのが一般的です。
メンバーの育成や予算管理、顧客との交渉など、技術力だけでなく高度な管理能力や交渉力が求められます。
マネジメントはこんな人におすすめ
- チームで目標を達成することに喜びを感じる
- 人とコミュニケーションを取るのが得意
- 物事を計画的に進め、管理することができる
メンバーの能力を最大限に引き出し、プロジェクトを成功に導く手腕が問われます。
その他の多様なキャリアパス
スペシャリストとマネジメント以外にも、多様なキャリアの選択肢が存在します。システム開発の経験を活かして、新たな領域へ挑戦することも可能です。
キャリアパスの選択肢(例)
- ITコンサルタント
企業の経営課題をヒアリングし、IT戦略の立案やシステムの導入提案で解決に導きます。 - 社内SE
事業会社のIT部門に所属し、自社の業務効率化やシステム管理など、社内のIT全般を支えます。 - フリーランス
企業に属さず、独立したエンジニアとしてプロジェクト単位で契約します。実力次第で高い収入と自由な働き方が目指せます。
どの道に進むにしても、まずはシステムエンジニアとしての基礎をしっかりと固めることが、将来の可能性を広げる上で最も重要になります。
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