
「未経験からWebデザイナーになりたいけれど、スキルもないし、本当に自分でもなれるのだろうか…」
キャリアチェンジを考えるとき、こんな不安を抱える方は少なくありません。特にWebデザイナーは人気の職種なだけに、一歩を踏み出すのをためらってしまうこともあるでしょう。
しかし、未経験者の採用枠は確かに存在し、正しいステップで学習すれば、転職は十分に可能です。この記事では、「シゴトのスベテ。」編集部がWebデザイナーの求人100件を徹底調査した客観的なデータに基づき、転職を成功させるための具体的な方法を解説します。
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目次
未経験からWebデザイナーになるのは厳しい?【求人100件調査】
結論から言うと、未経験からWebデザイナーを目指すのは、決して簡単な道ではありませんが、正しい準備をすれば十分に可能です。
「シゴトのスベテ。」編集部が実際の求人100件を調査したところ、Webデザイナーの採用市場のリアルな実態がデータから明らかになりました。
本記事の調査データについて
- 調査期間:2025年9月
- 調査対象:インターネット上の正社員向け求人
- 件数:100件
- 地域:指定なし
未経験者歓迎の求人は25%!競争は激しいのが現実
今回の調査では、100件の求人のうち「未経験者歓迎」を掲げる企業は25件でした。つまり、求人全体の4分の3は、即戦力となる実務経験者を求めているのが現実です。
人気の職種であるため、未経験者が応募できる求人の枠は限られており、競争が激しいことは覚悟しておく必要があります。
このグラフは、調査対象の求人100件における「未経験者歓迎」と「経験者のみ」の割合を示したものです。
未経験可 | 25件 |
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経験必須 | 75件 |
この25%の採用枠に入るためには、企業が未経験者に何を求めているかを正確に理解し、準備することが不可欠です。では、具体的にどのようなスキルが求められるのでしょうか。データで詳しく見ていきましょう。
データで見る!Webデザイナーになるための必須スキルTOP3
未経験からの転職とはいえ、Webデザイナーには専門的な制作スキルが求められます。ポテンシャルが重視される営業職などとは異なり、「何ができるか」を具体的に示すことができなければ、選考の土台に上がることさえ難しいのが現実です。
では、企業は未経験者にどのようなスキルを求めているのでしょうか。求人100件の調査データから見えてきた、Webデザイナーになるための必須スキルTOP3を紹介します。
Webデザイン実務経験 | 53件 |
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Photoshop / Illustrator | 51件 |
HTML / CSS | 35件 |
この表は、求人100件の中で必須要件として挙げられていたスキルの上位3つです。一つずつ具体的に見ていきましょう。
1位:Webデザイン実務経験(=ポートフォリオ)
最も多く求められていたのは「Webデザイン実務経験」でした。これを見て「未経験には無理だ」と感じるかもしれませんが、そうではありません。
未経験者にとっての「実務経験」とは、質の高いポートフォリオで証明できる制作実績を指します。質の高いオリジナル作品は、あなたのスキルを客観的に証明する何よりの武器になります。
2位:Photoshop / Illustrator
Webサイトの見た目を作る、デザインツールを扱うスキルです。Webサイトのレイアウトや、サイト内で使用するバナー・ロゴといった画像素材は、これらのツールで作成されます。
PhotoshopとIllustratorは業界の標準ツールであり、Webデザイナーとして働く上で避けては通れない必須スキルと言えます。
3位:HTML / CSS
作成したデザインを、Webブラウザ上で実際に表示される形に組み上げるためのスキルです。HTMLがWebページの骨格(構造)を、CSSが見た目(装飾)をそれぞれ担当します。
このコーディングの知識がなければ、デザインをWebサイトとして形にすることができません。デザインツールとセットで必ず習得すべきスキルです。
他の未経験者と差をつける!歓迎されるスキルTOP3
Webデザイナーになるための必須スキルを習得したら、次はいかにして他の未経験者候補と差をつけるかを考えましょう。求人調査では、必須ではないものの「持っていると採用で有利になる」歓迎スキルについても、明確な傾向が見られました。
これらのスキルをポートフォリオに盛り込むことで、あなたの市場価値はさらに高まります。
JavaScript | 18件 |
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UI/UX (デザイン/知見/改善) | 10件 |
ECサイト (運用/制作/デザイン経験) | 9件 |
この表は、歓迎要件として挙げられていたスキルの上位3つです。一つずつ具体的に見ていきましょう。
1位:JavaScript
JavaScriptは、Webサイトに「動き」を加えるためのプログラミング言語です。例えば、画像がスライドショーのように切り替わったり、クリックするとメニューが滑らかに表示されたりといった動的な表現を可能にします。
HTML/CSSだけでは実現できない、リッチなユーザー体験を提供できるデザイナーとして評価されます。
2位:UI/UX
UIは「ユーザーインターフェース」、UXは「ユーザーエクスペリエンス」の略です。簡単に言うと、Webサイトの「見た目の使いやすさ(UI)」と、「使っていて心地よいか(UX)」を設計する考え方を指します。
ただ美しいだけでなく、「ユーザーにとって本当に使いやすいサイトとは何か」を考えられるデザイナーは、非常に価値の高い人材と見なされます。
3位:ECサイトの制作・運用経験
ECサイト(ネットショップ)は、デザインが直接的に売上を左右するため、専門的なノウハウが求められます。未経験であっても、ECサイトの制作や運用に関わった経験は、あなたの専門性を示す強力なアピールポイントになります。
「デザインもでき、売上も作れる」という視点を持った人材として、企業から高く評価されるでしょう。
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未経験でWebデザイナーになるにはポートフォリオの制作が必須
未経験からWebデザイナーへの転職を成功させる上で、最も重要になるのが「ポートフォリオ」です。ポートフォリオとは、あなたのスキルやデザインセンスを証明するための「作品集」のことを指します。
履歴書だけでは伝わらないあなたの実力を、採用担当者が唯一客観的に判断できる材料、それがポートフォリオなのです。
ポートフォリオが「実務経験」の代わりになる理由
「シゴトのスベテ。」の求人調査では、Webデザイナーの求人のうち53%が「実務経験」を必須要件としていました。これだけを見ると、未経験者には非常に厳しい条件に思えます。
しかし、企業が本当に知りたいのは「過去にどこで働いていたか」ではなく「今、何が作れるのか」です。質の高いポートフォリオを提示できれば、実務経験がなくとも、企業が求めるレベルのスキルを持っていることを十分に証明できます。
ポートフォリオは、未経験者が「実務経験」の壁を突破するための、唯一にして最強の武器なのです。
未経験者が作るべきポートフォリオの3つのポイント
ポートフォリオは、ただ作品を並べるだけでは採用担当者の心に響きません。重要なのは、「この人と一緒に働きたい」と思わせるだけの質と戦略が込められているかどうかです。未経験から転職を成功させた多くの人が実践している、効果的なポートフォリオ作成の3つのポイントを解説します。
ポイント1:架空のサイトを「本気で」制作する
未経験者がポートフォリオに載せる作品は、自分でテーマを設定した架空のサイトで問題ありません。大切なのは、それを「本物の案件」と仮定し、本気で取り組むことです。質の高い作品を最低でも3つは用意しましょう。
例えば、「近所のカフェの公式サイト」「友人が立ち上げるオンラインショップ」など、実在するお店をイメージすると、よりリアルな作品になります。ターゲットユーザーやサイトの目的を自分で設定し、それに基づいたデザインを心がけることが、実践的なスキルの証明につながります。
ポイント2:デザインの「引き出しの多さ」を見せる
もし可能であれば、それぞれテイストの異なる複数のサイトを制作しましょう。採用担当者は、あなたが様々なデザインに対応できる人材かどうかを見ています。
例えば、「信頼感が求められるコーポレートサイト」「トレンド感が重要な美容室のサイト」「使いやすさが重要なECサイト」のように、異なるジャンルのデザイン実績があれば、あなたの対応力の高さを効果的にアピールできます。
ポイント3:デザインの「意図」を言語化する
デザインそのものと同じくらい重要なのが、そのデザインに至った「思考のプロセス」です。ポートフォリオに掲載する各作品には、必ず以下の項目を添えて、デザインの意図を言語化しましょう。
各作品に添えるべき解説項目
- コンセプト:サイト全体で伝えたかった世界観や雰囲気
- ターゲット:どのようなユーザーを想定してデザインしたか
- 制作期間:デザインからコーディングまで、どれくらいの時間がかかったか
- 工夫した点:課題解決のために、特にこだわったデザインや機能
「なぜこの配色にしたのか」「なぜこのレイアウトがターゲットに響くと考えたのか」といった思考のプロセスを示すことで、あなたの課題解決能力やデザイナーとしての将来性を伝えることができます。
データで見るWebデザイナーのリアルな働き方
Webデザイナーを目指す上で、具体的な収入や働き方は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは、求人100件の調査から見えてきた、未経験者の年収とリモートワークの実態について、客観的なデータを用いて解説します。
未経験者の初年度年収は300万円台からが最多
「シゴトのスベテ。」の調査では、未経験Webデザイナーの初年度年収として「300万円〜600万円」の範囲を提示する求人が最も多いことがわかりました。これは、スキルを身につければ、未経験からでも安定した収入を得られることを示しています。
もちろん、企業や個人のスキルによって年収には幅があります。中には上限を1,000万円とするポテンシャル採用の求人や、200万円台からスタートする求人も存在しました。まずは着実にスキルを習得し、キャリアアップとともに年収を上げていくのが現実的なキャリアプランです。
リモートワーク可能な求人は37%
Webデザイナーの魅力の一つである柔軟な働き方。今回の調査では、求人100件中37件がリモートワーク可能であることが判明しました。PCとインターネット環境があれば場所を選ばずに仕事ができるWebデザイナーは、在宅勤務と非常に相性の良い職種と言えます。
リモートワークの形態は様々で、自分に合った働き方を選べる可能性があります。
多様なリモートワークの形態(求人例)
- フルリモート:出社の必要が一切ない完全在宅勤務
- ハイブリッド型:週の数日や月の数回など、出社と在宅を組み合わせる
- 条件付きリモート:研修期間終了後や、業務に慣れた後からリモートワークへ移行
未経験からの転職の場合、最初は出社して業務を覚えるケースも多いようです。しかし、将来的にはリモートワークで働ける可能性が十分にある、魅力的な職種であることがデータから伺えます。
【キャリア選択の軸】制作会社 vs 事業会社、あなたに合うのはどっち?
Webデザイナーとしての最初のキャリアをどこでスタートするかは、その後の成長に大きく影響します。未経験者の主な就職先は、クライアントのサイトを作る「Web制作会社」と、自社のサイトを運営する「事業会社」の2つに大別されます。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、どちらが自分の目指すキャリアに近いか考えてみましょう。なお、未経験者向けには研修後にプロジェクトに参加する「育成・派遣系」の企業という選択肢もあります。
Web制作会社で働くメリット・デメリット
Web制作会社は、様々なクライアントから依頼を受け、Webサイトのデザインや制作を専門に行う会社です。多様な業種の案件に携われるため、デザイナーとしての経験値を短期間で高めることができます。
Web制作会社はこんな人におすすめ
- メリット:幅広い業界のデザインに挑戦でき、デザインの引き出しが増える。多くの実績が積めるため、ポートフォリオが充実しやすい。
- デメリット:納期が厳しい案件も多く、業務が多忙になりがち。クライアントワークが中心のため、自社サービスを育てる実感は得にくい。
とにかくデザインスキルを磨き、多様な実績を積んで、デザイナーとしての基礎体力をつけたい人に向いている環境です。
事業会社で働くメリット・デメリット
事業会社とは、自社で商品やサービスを展開している会社のことです。そこの「インハウスデザイナー」として、自社のWebサイトや関連するクリエイティブ全般を担当します。
事業会社はこんな人におすすめ
- メリット:一つのサービスに深く関わり、デザインの力で事業を成長させるやりがいがある。マーケティングなど、デザイン以外の領域にも関われる機会が多い。
- デメリット:基本的に自社サービスのデザインのみのため、仕事内容が単調になる可能性も。社内にデザイナーが少ない場合、相談相手が見つけにくいこともある。
一つのサービスやブランドに愛着を持ち、デザインを通じてその成長にじっくりと貢献したい人に向いている環境です。
未経験からWebデザイナーになるための学習ロードマップ
ここまでの情報を読んで、Webデザイナーになるための全体像が見えてきたかと思います。最後に、知識ゼロの状態から転職を成功させるまでの具体的な道のりを、4つのステップに分けて解説します。
Step1: 基礎知識とツールを学ぶ(学習期間の目安:3ヶ月〜)
最初のステップは、Webサイト制作に不可欠な基礎知識とツールの使い方を徹底的に学ぶことです。本記事の求人調査でも必須スキルとされた、以下の3つを最優先で習得しましょう。
最初に学ぶべき3つの必須スキル
- デザインの基礎知識:レイアウト、タイポグラフィ、配色など、美しいデザインの原則を学びます。
- デザインツール:PhotoshopとIllustratorの基本的な操作方法を習得します。
- コーディング:HTMLとCSSを使い、デザインをブラウザで表示させるための記述方法を学びます。
学習方法には、オンライン学習サイト(Progateなど)や書籍を使った独学、Webデザインスクールへの通学などがあります。まずは自分に合った方法で、約300時間を目安に基礎を固めましょう。
Step2: 架空サイトでデザインとコーディングを実践する
基礎知識をインプットしたら、次は実際に手を動かしてアウトプットするフェーズです。このステップで制作した作品が、あなたのポートフォリオの核となります。
「カフェの公式サイト」や「好きなブランドの紹介サイト」など、自分でテーマを設定した架空のサイトを2〜3つ、デザインからコーディングまで一貫して制作してみましょう。実践を通じて、学んだ知識が本当のスキルへと変わっていきます。
Step3: ポートフォリオサイトを制作し、実績をまとめる
Step2で制作した作品を、世界中の誰もが見られるように公開するステップです。Webデザイナーにとって、ポートフォリオサイトそのものが、あなた自身のデザインスキルとコーディングスキルを証明する最大の作品となります。
WordPressなどのCMSを利用したり、自分でHTML/CSSを書いて、制作した作品とその解説(コンセプトや制作意図)をまとめた、あなただけのオリジナルサイトを完成させましょう。
Step4: 応募と面接対策
ポートフォリオが完成したら、いよいよ転職活動の開始です。まずは本記事の調査でも25%存在した「未経験者歓迎」の求人を中心に応募していきましょう。
面接では、必ずポートフォリオについて深く質問されます。制作した作品について、「なぜこのデザインにしたのか」という意図や思考のプロセスを、自信を持って説明できるように準備しておくことが、内定を勝ち取るための最後の鍵となります。
まとめ:Webデザイナーへの転職は「正しい戦略」がすべて
この記事では、実際の求人データに基づき、未経験からWebデザイナーになるための現実と、具体的な戦略について解説しました。
「未経験可」の求人は25%と決して広くはないものの、企業が求める必須スキル(Photoshop、HTML/CSS)を学び、質の高いポートフォリオを準備すれば、転職は十分に可能です。
Webデザイナーは、専門的なスキルが求められる厳しい世界です。しかし、この記事で示したロードマップに沿って正しい努力を続ければ、あなたのキャリアの可能性は大きく広がるでしょう。最初の一歩を踏み出すあなたを、私たちは応援しています。
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