トヨタ自動車は、世界でもトップクラスの販売台数を誇る自動車メーカーだ。ハイブリッドカーのプリウスや、高級車のレクサスなどを筆頭に多くの車を開発・販売している。
また、業界を超えて活用されている、改善(カイゼン)、ジャストインタイム(カンバン方式)、トヨタ生産方式などの生産・経営手法を確立してきたことでも有名だ。
今回は、第二新卒でトヨタ自動車に転職できるかどうかを解説する。転職難易度や受かりやすい人の特徴についても解説しているので参考にしてほしい。
なお、トヨタ自動車をはじめ、第二新卒で転職したい方がまず登録すべきなのは、マイナビエージェントだ。大手企業、メガベンチャー、スタートアップなど、各業界の優良求人が多く掲載されている。
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- キャリハイ編集部@メルセンヌ
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目次
第二新卒はトヨタ自動車へ転職できるのか?
トヨタ自動車は、第二新卒でも転職は可能だ。コーポレートサイトの採用ページには「新卒採用」と「キャリア採用」があり、第二新卒はどちらの採用枠からも応募できる。
2026年度「新卒採用」の募集要項には、
- 国内大学(修士・学士)、高等専門学校:2022年4月から2026年3月までに卒業(見込)・修了(見込)の方
- 海外大学(修士・学士):2022年4月から2026年9月までに卒業(見込)・修了(見込)の方
が新卒採用の対象と記載されている。(2025年9月現在)
ただし、本年度については上記対象者向けの選考は既に締め切られている。
また、「キャリア採用」の募集職種へも、応募に必要なスキル・経験・年数などを満たしていれば、第二新卒でも応募可能だ。未経験や異業種から応募できる職種も多く見られる。
ただし、「キャリア採用」からの応募は、経験豊富な応募者と同じ選考条件で、これまでに身につけた経験やスキルを評価されることとなるため、選考ハードルは高い。
トヨタ自動車への応募方法
- 転職エージェントの紹介で応募する
- 転職サイトの求人から応募する
- 企業HPから応募する
転職エージェントの紹介で応募する
キャリア採用の内定率が最も高い応募方法が、転職エージェントを通じての応募だ。
転職エージェントは、トヨタ自動車のキャリア採用の担当者と直接やりとりをしているため、コーポレートサイトや転職サイトに掲載されていない詳細な情報をリアルタイムに多く入手している。
そのため、選考に関わるスケジュール管理だけでなく、書類の添削や面接の対策など、トヨタ自動車のキャリア採用担当者に近い視点から支援してもらうことが可能だ。
また、エージェントにのみ特別に公開されている非公開求人を持っている場合もある。
ただし、転職エージェントも数多くいるため、トヨタ自動車との関係が深く、あなた自身が信頼でき、コミュニケーションを取りやすいエージェントを見極めることが重要だ。
なお、一度応募してしまったら、1年以内の同一職種への再応募は別の手段であっても不可であるため、注意が必要だ。
つまり、コーポレートサイトから直接応募して一次面接で落ちてしまったからといって、エージェントを通して応募し直すことはできない。前回の応募から1年以上経過している場合は再応募可だ。
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転職サイトの求人から応募する
転職サイトには、コーポレートサイトに掲載されていない非公開の求人が掲載されている場合がある。
また、トヨタ自動車に限らず他社の求人も併せて確認できるため、他社と比較したい際に活用できる。
ただし、転職サイトを通じての応募も、結局は自分で応募することになるため、コーポレートサイトから直接応募する場合と同様、応募書類の準備や面接対策、日程調整など、自分自身で行う必要がある。
企業HPから応募する
トヨタ自動車のコーポレートサイトにある採用情報ページでは、「新卒採用」もしくは「キャリア採用」に直接応募することができる。どちらの場合も、第3希望まで希望の職種をエントリーすることが可能だ。
「新卒採用」での応募を考える場合は、あらかじめ選考スケジュールを確認する事が必須だ。なお、本年度の選考は既に締め切られている。
コーポレートサイトの「キャリア採用」から応募する場合は、応募書類の準備や面接対策、日程調整など、自分自身で行う必要がある。また、コーポレートサイトに記載されていること以上の情報を得ることができないのが難点だ。
2020年7月現在、コーポレートサイトでの事務系職種の募集は、内部監査スタッフのみだ。一方で、技術系職種のページには応募可能な職種が複数掲載されているため、一度確認することを勧める。文系大卒でも応募可能な職種もある。
また、「キャリア登録」という登録方法も可能だ。今すぐ転職を考えていない場合や、応募したい職種が決まっていない場合、希望の職種の募集がない場合などに活用できる。
必要事項を登録することで、希望の職種の募集が開始したり、イベントが開催されたりする場合に、連絡がくる仕組みとなっている。キャリア登録の有効期間は登録後1年間だ。
トヨタ自動車へ第二新卒で転職するメリット
トヨタ自動車で働くことの誇り
トヨタ自動車では、世界一のモノづくりに関わっていることを実感しながら、一流の技術とビジネスを経験することができる。
また、自分が携わった製品が世界中で評価されているという誇りをもって働くことができる。日本を代表する企業で働くことが叶うのがトヨタ自動車だ。
常に改善の意識を持って仕事に取り組むなど、現状に満足することなく仕事を進めていく社員が多く、一緒に働くことで自らを成長させることも可能だ。
働きやすい環境
トヨタ自動車は年収が高水準で、福利厚生も充実しており、ワークライフバランスのとりやすい環境が整っている。有価証券報告書によれば、平均年収は982万円である。
また、Positive Actionとして女性の積極採用に取り組んでいる。在宅勤務の制度や事業所内託児所設置、保育費用補助など、女性が働きやすい環境整備を行なっており、実際に、仕事と家庭を両立している女性が多く働いている。
トヨタ自動車の事業内容
トヨタ自動車は、世界でも販売台数トップクラスを誇る自動車メーカーだ。
次世代自動車の進化の方向性を示す「CASE」を意識した事業展開を図っている。
ICT端末としての機能を有するコネクテッドカーの開発や、自動運転開発をはじめ、異業種とのさまざまな連携を進めている。
「CASE」とは下記用語の頭文字をつなげた造語だ。
- C(Connected):通信機能
- A(Autonomous):自動運転
- S(Shared & Services):シェアリング
- E(Electriced):電動化
さらに、トヨタ自動車は、単なる「自動車をつくる会社」から、モビリティに関わるあらゆるサービスを提供し多様なニーズに応えられる「モビリティカンパニー」へのモデルチェンジを目指している。
「未来のモビリティ社会」の実現に向けて、人々の暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがつながるスマートシティのプロジェクトを立ち上げている。
トヨタ自動車の求人内容(職種・年収など)
新卒採用
募集職種
新卒採用では、応募時に希望職種を第3希望までエントリーすることができる。
主な職種は下記の通りだ。
事務職(総合職)
国内営業、海外営業、生産管理・物流、調達、Gazoo Racing、経理
、渉外広報、総務・人事など
技術職(総合職)
モビリティ・デジタルソフト領域、カーボンニュートラル・パワーエレクトロニクス技術、パワートレーン系制御、電池開発、製造技術開発、モノづくり開発、カスタマーファースト(品質保証・アフターサービス)、未来創生、デジタル情報通信、プラント・環境技術 など
給与
初任給は、学部卒業相当が25万4,000円、修士修了相当が27万6,000円となっている。なお、新卒博士の場合はキャリア採用で募集しており、500万円以上の年収が見込める。
キャリア採用
コーポレートサイトに記載のあるキャリア採用の募集職種のうち下記2職種を紹介する。
なお、想定年収については、いずれの職種についても上記新卒の初任給以上で、経験、能力等を考慮し決定される。
- 内部監査スタッフ
- グローバル販売・生産計画策定
内部監査スタッフ
国内外の子会社を含む内部監査を行う。
【業務詳細】
以下のアシュアランス・コンサルティング
SOX法対応、ガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス、社会課題、業務執行、不正防止、SDGs/ESG、安全保障経済政策、デジタルエコノミー、サイバー、子会社、新規事業領域、コネクティッドデータ、経営戦略
【必須要件】
・内部監査の実務経験(3年以上)
・監査法人、コンサルティング会社での実務経験(特に、内部監査業務)
【勤務地】
本社(愛知県豊田市)、東京本社(東京都文京区)
グローバル販売・生産計画策定
グローバル各地域の営業部門、部品調達・生産部門などと共に、トヨタ車の生産手配・配車オペレーションをおこなう。
【業務詳細】
国外エリア(北米、欧州、アジアなど)の需要に基づいた、今後3~6ヶ月の販売・生産・配車計画をモデル別に立案
【必須要件】
- 最低3年以上、他社での勤務経験がある方
- 英語で、海外事業体と直接コミュニケーションを取れる方(TOEIC730点以上)
その他、特に具体的な領域の経験・技能は不問だが、以下2点を大切にできる方
- 改革・改善を推進していくチャレンジマインドを持っている方
- 自分以外の「だれか」のために、共に働く仲間とのチームワークを重んじ汗を流してくれる方
【勤務地】
名古屋オフィス(愛知県名古屋市)
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トヨタ自動車への転職で受かりやすい人は?
トヨタ自動車への転職で有利な業界・職種は?
「キャリア採用」から応募する場合は、各職種でそれぞれ必要な経験やスキルが異なっている。
異業種からの転職も可能だが、多くの職種では同職種の経験を必須としているため、同職種からの転職が有利といえる。
未経験からでも転職できる?
先にも述べたように、第二新卒は卒業年が該当すれば「新卒採用」での応募が可能だ。
「新卒採用」からの応募であれば、未経験職種への応募が可能だ。
トヨタ自動車が求める人物像は?
トヨタ自動車が求めている人物像は、「自ら高い目標を掲げ、周囲を巻き込んで挑戦していく人」だ。自ら高い目標を掲げ、現在の状況を客観的に把握し、愚直に主体的にやり抜いていける人を求めている。
また、自分の考えや価値観を押し付けるのではなく、他の価値観を尊重し、意見に謙虚に耳を傾けることで、チームワークを大切にできるかどうかも重視している。
グローバル企業であるため、文化や価値観も異なる世界の人々とチームワーク築ける力が求められている。
また、他社でこれまで積み重ねてきた経験や技術を強みに、トヨタ自動車の社風・文化に染まらず、自我を貫き通しながらトヨタ自動車のアイディンティティと自身の見識や技術、情熱を掛け合わせ、シナジーを生むことを期待されている。
持っていると有利なスキル・資格は?
多くの職種で、ビジネスレベルの英語力を必須要件としている。職種によっては、ビジネスレベル以上の英語力がないと応募できないものもある。
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トヨタ自動車の選考内容
新卒採用の場合
新卒採用からの応募の場合は、期間が決まっているため注意が必要だ。あらかじめ決められたスケジュールに沿って、下記のようなフローで選考が進む。
- エントリーシート
- 適性検査・学力検査
- 希望本部登録
- 二次選考
- 最終選考
また、上記フロー以外にも、リクルーター面談を経て選考が進む場合がある。
説明会でのアンケートの回答内容で志望度合いが高いと判断され、在籍校が上位校の場合はリクルーターがつき、リクルーター面談の通知が届く。
リクルーター面談のフロー
- 説明会参加
- リクルーター面談 複数回
- エントリーシート
- 適性検査・学力検査
- 二次選考
- 最終選考
リクルーター面談のポイント
基本的に、「学生時代に頑張ったこと」と「志望動機」の2つを深堀りされる。
複数回面談が行われるが、面談するリクルーターの間で面談の情報が共有されており、その成長度合いを見られている。リクルーターからのアドバイスは素直に聞き入れ、次回の面談でそのアドバイスを受けた応答ができることが肝要だ。
リクルーター面談では、面談でのやりとりから、人間性やモチベーションの源泉を見られている。そのため、マニュアルを丸暗記したような回答は無意味であり、自然体で面談に臨めるよう、しっかりと準備をすることを勧める。
また、カジュアルな雰囲気で行われる面談だが、あくまでも選考であることを忘れてはならない。
面接のポイント
面接では、「トヨタに入社したいと言う熱意」「なぜ他社ではなくトヨタなのか」について、自分の言葉で根拠をもって伝えることが重要だ。
実際の面接では下記のような質問が一つ一つ深堀される。
- 大学時代に最も力を入れて取り組んだこと
- チームを巻き込んで成果を出した経験
- 志望動機ややりたい仕事について
- 事務系社員としてトヨタで成し遂げたいこと
キャリア採用の場合
キャリア採用の場合は、応募の経路によって多少の違いはあるが、基本的には下記フローにそって選考が進む。
適性検査は、一次面接の3日前までにWEB上で受験するよう案内される。
- 書類選考
- 適性検査
- 一次面接
- 最終面接
面接のポイント
面接では、なぜ?どうして?をかなり聞かれるため、根拠をもって論理的に答えることが求められる。
また、トヨタ自動車の社風を理解し、社風にマッチする人物であることを面接を通してアピールすることが大切だ。
トヨタ自動車は、典型的な日本の大企業の良さを残しており、真面目に素直に学んで共に成長していくという社風だ。一方で、社内のコミュニケーションは活発で、自ら手をあげチャレンジすることも歓迎される一面もある。
面接では、大きな組織の中で細分化された業務において、自らの強みを発揮し、周囲を巻き込んで結果を残せる人物であるかどうかを判断される。
また、競合他社についても研究し、「なぜトヨタ自動車か」に対する答えを明確にしておくことは必須だ。
「同業他社と比較したときの志望理由」や「トヨタでやりたいこと」を深く問われ続ける。「なぜ、今回の転職でトヨタなのか」ということを論理的に伝えなければならない。
実際の面接では下記のような質問がされている。
- なぜトヨタ自動車を志望するのか?
- 周囲を巻き込んで成果を出した経験は?
- 学生時代に力を入れたことは?困難だったことは?
トヨタ自動車への転職するには転職エージェントがおすすめ
トヨタ自動車への転職難易度は非常に高いため、書類や面接対策等、万全な準備が必要だ。そのため、転職エージェントからの応募を勧める。
転職エージェントは、トヨタ自動車の面接で実際に聞かれた内容や、面接を通過した人の共通点など、求人票には掲載されていない情報を豊富に持っている。
ただし、様々な転職エージェントがいるため、トヨタ自動車の採用状況の実態をよく知っているエージェントを見極め、そこからの支援を受けるのがベストだ。
トヨタ自動車の企業情報
会社名 | トヨタ自動車株式会社 |
---|---|
創立 | 1937年8月28日 |
代表者 | 佐藤 恒治 |
本社住所 | 〒471-8571 愛知県豊田市トヨタ町1番地 |
従業員数 | 71,515名 |
平均年齢 | 40.7歳 |
平均勤続年数 | 15.6年 |
福利厚生等 | 寮・社宅、スポーツ施設、保養所、選択型福利厚生制度・持家補助制度・従業員持株会制度・財形貯蓄制度 など |
ホームページ | トヨタ自動車 |
まとめ
トヨタ自動車は、年収も高く、働く環境も整っており、成長する機会にも恵まれている。そのため、ワークライフバランスを大切にしながら安心して働くことを重視している人にはかなり魅力的な企業だ。
トヨタ自動車への転職にチャレンジする際は、非公開求人などタイムリーで豊富な情報を持っている転職エージェントを活用することを強く勧める。
おすすめな転職サービスは、マイナビエージェントだ。直接、自分の経歴やスキルを伝えることで、よりマッチ度の高い企業や、あなたを評価してくれる企業を教えてくれる。