「ChatGPTを導入したものの、社員が使いこなせていない」「情報漏洩が怖くて、現場での利用を禁止している」。「AIリテラシー研修」を検討中の皆様は、こうしたジレンマを抱えていないでしょうか。
高機能なAIツールも、使い手が未熟であれば宝の持ち腐れです。かつてPCスキルが全社員に求められたように、今やAIリテラシーはビジネスの新たな「必須スキル」となりつつあります。
本記事では、導入実績1,300社超のx3d株式会社が、「全社員のリスク意識と活用スキルを底上げする研修カリキュラム」と「失敗しない進め方」を、実例を交えて徹底解説します。
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- x3d株式会社(クロスサード) 代表取締役 武石 幸之助
- 2017年から企業へのAI導入実績を持ち、述べ1,300社、研修受講者数5,000人超。日本全国で研修・セミナーを自ら行い、現場に有効なAI推進を行っています。
目次
AIリテラシー研修とは?全社員に必要な理由とリスク対策

AIリテラシー研修とは、単なるツールの操作説明会ではありません。
「AIは何が得意で、何が苦手なのか」を正しく理解し、業務の中で「AIを安全かつ効果的に使いこなす基礎力」を養う教育です。
なぜ今、AIリテラシーが必要なのか
生成AIは、正しく使えばメール作成や議事録要約などの時間を大幅に短縮できます。しかし、基礎知識がないままツールだけを渡しても、現場は混乱するだけです。
「どう使えばいいかわからない」ならまだしも、「機密情報を入力してしまう」などの事故が起きれば、企業の信用問題に関わります。
組織全体の生産性を底上げするには、一部の詳しいエンジニアだけでなく、全社員が「PCスキル」と同じレベルでAIリテラシーを持つことが不可欠です。
「守り」と「攻め」の両輪で学ぶ
AIリテラシー研修において重要なのは、以下の2つの側面をバランスよく学ぶことです。
| 守りのリテラシー (リスク管理) |
著作権侵害や情報漏洩など、企業として「絶対にやってはいけないこと」を学び、炎上リスクを防ぎます。 |
|---|---|
| 攻めのリテラシー (活用スキル) |
プロンプト(指示文)の型や、業務への具体的な組み込み方を学び、個人の生産性を高めます。 |
特に企業においては、「守り」が疎かだと賠償問題などの重大な事故に繋がる恐れがあります。
まずは全社員に「禁止事項」を徹底し、安全な土台を作った上で「活用方法」を教える順序が、導入成功の鉄則です。
AIリテラシー研修のカリキュラム例【階層別・職種別】

AIリテラシー研修で最も重要なのは、「誰に、何を教えるか」を明確にすることです。
新入社員に高度なプロンプト技術を教えても現場では使えませんし、逆に管理職がリスク管理を知らなければ、組織全体のガバナンスが機能しません。
ここでは、階層別に最適化された推奨カリキュラムを紹介します。
1. 全社員・新入社員向け(基礎・リスク管理)
まずは全員が「安全に触れる状態」を目指します。AIの仕組みを理解し、炎上や情報漏洩を防ぐための「守り」を徹底することが最優先です。
| 生成AIの 基本原理 |
「AIは思考しているのではなく、確率で言葉を繋いでいるだけ」という仕組みを理解し、嘘をつく(ハルシネーション)リスクがあることを学びます。 |
|---|---|
| セキュリティ と法令 |
個人情報や機密情報の入力禁止、著作権侵害の具体例など、企業として守るべきルールを徹底します。 |
| 基礎的な 活用体験 |
メールのたたき台作成や文章要約など、リスクの低いタスクで実際にAIを操作し、心理的なハードルを下げます。 |
2. 管理職・リーダー向け(マネジメント・評価)
管理職に求められるのは、部下が作成したAI成果物を「評価する目」と、AI活用を前提とした「業務フローの再構築」です。
| AI時代の 業務設計 |
「ここはAIに任せる」「ここは人がやる」という業務の切り分け方と、再配分(BPR)の手法を学びます。 |
|---|---|
| 成果物の 評価基準 |
AIが作成した資料に対するファクトチェックの重要性と、最終的な責任の所在を明確にします。 |
| リスク マネジメント |
部下が不正にAIを使用していないか、著作権を侵害していないかを見極めるチェック体制を学びます。 |
3. 推進担当者・実務者向け(実践活用)
現場のキーマンには、具体的な業務課題を解決するための高度なスキルが必要です。単なる操作だけでなく、「業務の自動化」を設計できるレベルを目指します。
| 高度な プロンプト技術 |
Few-shotプロンプティング(例示)や、Chain of Thought(思考の連鎖)など、回答精度を高める指示出しを習得します。 |
|---|---|
| 業務特化 ワークショップ |
自社の実際の営業資料や議事録を読み込ませ、テンプレートを作成するなどの実践演習を行います。 |
AIリテラシー研修の進め方|失敗しない5つのステップ

いきなり研修を実施しても、現場には定着しません。成功する企業は、以下の5つのステップで計画的に進めています。
STEP1:ガイドラインの策定
研修の前に、まずは「会社のルール」を決めます。「入力して良いデータ・悪いデータ」の境界線が曖昧なままでは、社員は怖くて使えません。
「個人名はマスキングする」「社外秘マークのある文書は禁止」など、具体的な禁止事項を明文化し、全社員に周知します。
STEP2:現状のスキルレベル可視化
アンケートや簡易テストを実施し、社員のAI理解度を把握します。
「そもそもChatGPTを知らない」のか、「使ったことはあるが業務に活かせていない」のかで、研修内容は大きく変わります。
STEP3:カリキュラムの設計
STEP2の結果に基づき、階層別のカリキュラムを組みます。重要なのは、座学だけでなく「実際に触る時間(ワークショップ)」を必ず入れることです。
x3dの研修事例では、座学のみの場合に比べ、ワークショップを取り入れた場合の定着率が約3倍になったデータもあります。
STEP4:研修の実施(対面 vs オンライン)
基礎知識はeラーニングやオンラインで効率よく学び、実践スキルは対面やライブ研修で「手を動かしながら」学ぶのがベストプラクティスです。
特に管理職向けの研修は、ディスカッションを含む対面形式で行うことで、組織としての危機感や方針を共有しやすくなります。
STEP5:効果測定とアップデート
研修は「やって終わり」ではありません。実施後、実際にAIツールの利用率が上がったか、業務時間が削減されたかを測定します。
AI技術は数ヶ月で陳腐化します。一度きりの研修で終わらせず、半年に一度は内容をアップデートし、継続的に学習機会を提供することが重要です。
AI研修は「自社内製」か「外部委託」か?

「社内の詳しい人間に教えさせればいいのでは?」と考える企業も多いですが、AI領域においては外部プロへの委託が推奨されます。
情報のアップデート速度が異常に速く、片手間の情報収集では追いつかないためです。
| 項目 | 自社内製 | 外部委託(プロ) |
|---|---|---|
| 情報の 鮮度 |
陳腐化しやすい (担当者の負担大) |
常に最新 (専門家が収集) |
| 教育の 質 |
教え方にバラつき 属人化する |
体系的で高品質 プロの講師 |
| コスト | 人件費(見えないコスト) 資料作成の工数 |
費用発生するが 助成金で削減可 |
特に「人材開発支援助成金」を活用すれば、コストを大幅に抑えつつ、プロの高品質な研修を受けられます。
結果として、外部委託の方が「早く」「安く」「確実に」AI人材を育成できるケースが大半です。
AIリテラシー研修におすすめの会社5選
数ある研修会社の中から、実務に直結するAIリテラシー研修を提供している5社を厳選しました。
各社の「強み」「形式」「助成金対応」などを詳細に比較しましたので、自社に最適なパートナー選びの参考にしてください。
| サービス名 | 特徴・強み | 研修形式 | 助成金 | 実績 |
|---|---|---|---|---|
| x3d (クロスサード) |
開発会社直営の技術力 業界別のフルカスタマイズ 申請まで丸投げOK |
対面 Web 動画 |
◎ 申請支援可 |
導入1,300社超 受講5,000名超 |
| AVILEN | 資格対策に強い E資格・G検定の合格率高 全社員向けeラーニング |
Web 動画 |
○ | 導入950社以上 (上場企業含む) |
| キカガク | ハンズオン形式 エンジニア育成に定評 DX推進人材の育成 |
Web 動画 |
○ | 受講20万人超 導入1,000社超 |
| スキルアップAI | 実務直結型 AI検定対応講座あり 無料セミナーあり |
対面 Web |
○ | 導入1,000社以上 |
| NECビジネス インテリジェンス |
大手グループの信頼 階層別教育が充実 新人〜経営層まで対応 |
集合 Web |
△ 要確認 |
NECグループの 豊富な知見 |
x3d株式会社(クロスサード)【イチオシ】

| 企業名 | x3d株式会社(クロスサード) |
|---|---|
| 研修形式 | 対面、オンライン、eラーニング ※選択可能 |
| 研修の特徴 | ・代表の武石氏自らが講師となる ・業界や職種別にカスタマイズ可能 ・研修後のアフターフォロー充実 |
| 研修対象 | 経営層、管理職、エンジニア、PM、 現場社員など全階層別に選べる |
| 研修実績 | 導入企業数1,300社超 研修受講者5,000名超 AI導入支援実績2017年~ |
| 本社 | 東京都港区芝大門2-12-9-2F |
| 事業内容 | AI導入支援、AI人材育成、 AI関連システム開発、 AIクリエイティブ研修 |
| 電話番号 | 050-1720-9310 |
| 企業URL | x3d株式会社 |
クロスサードは、AI導入・研修において1,300社以上の実績を持つ企業です。
最大の特徴は、徹底した「実践重視」と「カスタマイズ性」です。企業の業務課題をヒアリングし、現場で即活用できるスキルを習得するための独自プログラムを設計してくれます。
経営層向けの戦略策定から、エンジニア向けの最新技術(LLM、RAGなど)の習得まで、幅広い階層に対応し、オンラインでも対面でも研修形式を選べることも魅力です。
主な講座ラインナップ
- HAI BOOT CAMP™(総合コース):講義+ワークショップで、実務課題を解決するスキルを習得
- 全業種カスタマイズ研修:「営業」「人事」「開発」など、各職種の業務フローに直結した独自カリキュラム
- AIクリエイティブ研修:画像・動画生成AIを駆使し、企画から制作までを一気通貫で学ぶ実践コース
AI研修の感想・口コミ
株式会社AVILEN:資格対策と全社員教育に強み

| 企業名 | 株式会社AVILEN |
|---|---|
| 研修形式 | eラーニング(動画) |
| 研修の特徴 | ・E資格合格者数No.1の実績 ・最新の生成AI活用とリスクを網羅 ・全社員向けのeラーニング |
| 研修対象 | 全社員、エンジニア、DX推進担当者 |
| 研修実績 | 導入企業数950社以上 (上場企業含む多数) |
| 本社 | 東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3 秋葉原ファーストスクエア9階 |
| 企業URL | 株式会社AVILEN |
AVILENは、AIエンジニア資格である「E資格」の合格者数No.1(2021年1期~2025年2期)を誇る、AI人材育成の実力派企業です。
その専門的な知見を活かし、非エンジニアの全社員が受講できるリテラシー研修を提供しています。eラーニング形式で、AIの基礎知識から最新のChatGPT活用法までを効率よく学べるのが特徴です。
主な講座ラインナップ
- 生成AIリテラシー研修:ChatGPT等の生成AIにおけるリスク(著作権・セキュリティ)と活用術を習得
- 生成AI活用研修:業務効率化に直結する具体的なAI活用手法を学ぶ実践コース
- 実践プロンプトエンジニアリング研修:回答精度を高めるための指示出し技術(プロンプト)を習得
株式会社キカガク:現場で使える技術力を育成

| 企業名 | 株式会社キカガク |
|---|---|
| 研修形式 | eラーニング、ハンズオン(対面/オンライン) |
| 研修の特徴 | ・実務で使える「ハンズオン形式」 ・エンジニア育成に定評あり ・DX推進人材の長期育成に対応 |
| 研修対象 | DX推進担当、エンジニア、初学者 |
| 研修実績 | 導入企業数1,000社超 受講者数20万人以上 |
| 本社 | 東京都渋谷区渋谷2-6-4 渋谷イーストプレイス4F |
| 事業内容 | AI教育事業、AIソリューション事業、 DX推進支援 |
| 企業URL | 株式会社キカガク |
キカガクは、AI・機械学習の技術者育成において国内最大級の実績を持つ企業です。
最大の特徴は、実際にコードを書いたりツールを動かしたりする「ハンズオン形式」の研修です。座学だけでなく、AIモデルの構築やデータ分析の実践を通じて、現場で自走できる技術力を養います。
エンジニアの育成はもちろん、非エンジニア向けのDX研修も充実しており、組織全体のデジタルスキル底上げを支援しています。
主な講座ラインナップ
- 生成AI入門コース:生成AIに関する基礎研修
- ⽣成AI実践メソッド研修:生成AIを活用した成果物を生むことを目指す
- ディープラーニングハンズオン:画像認識や自然言語処理の技術習得
株式会社スキルアップNeXt:実務直結のカリキュラム

| 企業名 | 株式会社スキルアップNeXt |
|---|---|
| 研修形式 | eラーニング、対面研修、ライブ配信 |
| 研修の特徴 | ・実務課題に基づくケーススタディ ・AI検定に対応した講座 ・無料セミナーあり |
| 研修対象 | エンジニア、 データサイエンティスト |
| 研修実績 | 導入企業数1,000社以上 |
| 本社 | 東京都千代田区神田神保町2丁目40−5 |
| 事業内容 | AI人材育成事業、 AI活用コンサルティング |
| 企業URL | スキルアップAI株式会社 |
スキルアップAIは、「現場で使えるAIスキル」の習得を重視した実践的な研修プログラムを提供しています。
特に「AIリテラシー講座」は、AIプロジェクトの企画立案や推進に必要な基礎知識を体系的に学べる内容となっており、ビジネス現場での活用を想定したケーススタディが豊富です。
また、「AI検定」に対応したカリキュラムも提供しており、学習成果を資格という形で可視化したい企業にも選ばれています。導入前に「無料セミナー」を受けられる点も安心です。
主な講座ラインナップ
- AIリテラシー講座:AIの基礎から活用事例、プロジェクトの進め方までを網羅
- G検定対策講座:AIジェネラリストとして必要な知識を習得する資格対策
- クラウドAI活用講座:AWSやGoogle Cloud等のツール活用スキルを習得
NECビジネスインテリジェンス:大手グループの信頼と実績
| 企業名 | NECビジネスインテリジェンス |
|---|---|
| 研修形式 | eラーニング、集合研修(オンライン/対面) |
| 研修の特徴 | ・NECグループの豊富な導入知見 ・新入社員から経営層まで階層別に対応 ・DX・AI人材育成の体系的カリキュラム |
| 研修対象 | 全社員、経営幹部、DX推進リーダー、 ITエンジニア |
| 研修実績 | NECグループ内外への多数の実績 |
| 本社 | 神奈川県川崎市中原区下沼部1753 |
| 事業内容 | 人材育成・研修サービス、 コンタクトセンター運営等 |
| 企業URL | NECビジネスインテリジェンス |
NECビジネスインテリジェンスは、NECグループで培ったAI技術や導入プロジェクトの知見をベースにした実践的な研修を提供しています。
最大の特徴は、新入社員から経営幹部まで、対象者の役割に応じたきめ細かいコース設定です。
AI単体にとどまらず、DX(デジタルトランスフォーメーション)全体を推進するためのマインドセットやデータ活用スキルまで、体系的に学べるプログラムが充実しています。
主な講座ラインナップ
- DXリテラシー入門:DXの基本概念からデジタル技術のトレンド、業務変革の事例を学ぶ入門コース
- AI活用 リテラシーコース:AIの基礎知識、機械学習の仕組み、倫理的課題などを網羅的に学習
- データ活用基礎:ビジネス現場でデータを正しく扱い、意思決定に活かすための統計・分析スキルを習得
最大75%OFF!AI研修で使える「人材開発支援助成金」とは
AIリテラシー研修は、国が推奨する「リスキリング(学び直し)」に該当するため、厚生労働省の「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」を活用できる可能性が高いです。
この制度を利用すれば、研修にかかる経費の最大75%が助成され、実質的な負担を大幅に抑えて導入することが可能です。
| 対象となるコース | 事業展開等リスキリング支援コース (新規事業やDX推進に必要なスキルを習得させるための訓練) |
|---|---|
| 助成率 | 中小企業:75% 大企業 :60% ※賃金助成も別途あり |
| 活用の条件 | ・OFF-JT(座学や実習)が10時間以上であること ・事前に訓練実施計画届を労働局へ提出すること |
申請手続きは「研修会社」に相談するのが近道
助成金は非常に強力な制度ですが、「申請書類が複雑」「計画届の提出期限が厳しい(研修開始の1ヶ月前まで)」といったハードルがあります。
そのため、研修会社を選ぶ際は「助成金の申請サポートを行っているか」も重要なチェックポイントです。
今回ご紹介した中では、x3d株式会社(クロスサード)がフルサポート体制を整えており、申請の手間を最小限にして研修を実施できます。
まとめ
本記事では、全社員に必要なAIリテラシー研修のカリキュラムと、おすすめの研修会社を紹介しました。
生成AIは、正しく使えば業務効率を劇的に改善する強力なパートナーになりますが、使い方を誤ればリスク要因にもなり得ます。
「攻め(活用)」と「守り(リスク管理)」の両輪を学び、組織全体の基礎体力を底上げすることが、これからの企業競争力を左右します。
記事の要点まとめ
- 全社員教育が必須:一部のエンジニアだけでなく、現場社員のリテラシー向上が急務
- 実践重視で選ぶ:動画を見るだけでなく、実際に手を動かす「ハンズオン」や「ワークショップ」が効果的
- 助成金を活用する:国の支援制度を使えば、コストを最大75%削減できる
もし、「どの研修が良いか迷っている」「自社に合うカリキュラムを相談したい」という場合は、まずは実績豊富なプロに相談することから始めてみてはいかがでしょうか。


















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